CROSS TALK

座談会

Diversity
of the future

「未来のダイバーシティ」へ

JOE協同組合は日本で活動する外国人技能実習生のサポートを行う中で、
『未来のダイバーシティ』を実現していきたいと考えています。
今回は先駆者として取り組んでこられた『海外人材TIMES』CMOコチュ・オヤ氏、
早稲田大学日本語教育研究センター・インストラクターの伊藤茉莉奈氏のお二人を
お招きして、外国人材が日本で活躍できるダイバーシティの在り方について、
JOE協同組合代表理事・北沢智子がお話を伺いました。

PROFILE

人物紹介

  • 海外TIMES代表
    コチュ・オヤ
    株式会社「海外人材タイムス」CMO(チーフマーケティングオフィサー)。
    自身の経験から、2017年より日本で暮らす外国人向けに、多数のオンライン通訳とビジネスチャンスを提供する事業を行う。2020年より協業による現職。
  • JOE協同組合理事
    北沢 智子
    JOE協同組合代表理事。
    大手人材会社で国内HR事業に20年余携わり、大手メーカーを中心に全国多数の取引先を開拓し人事課題の解決や人材サポートのノウハウを確立。
    2018年よりグローバルな時代に対応できる教育とスキルアップ事業を開始、2021年1月より現職。
  • 日本語教育研究者
    伊藤 茉莉奈
    早稲田大学日本語教育研究センター・インストラクター。
    公益社団法人日本語教育学会『グローバル人材奨励プログラム』に選出され、「日本語教育」における「教師教育・養成」「音声コミュニケーション」を研究する。
北沢
本日はお時間頂戴しましてありがとうございます。日本社会は海外の人材を受け入れなければ成長を続けることが難しい状況です。ですが、実際に受け入れるにあたっては、企業でも地域でも様々な課題があります。課題を解決するためにすべきこと、解決できた先にどんな社会ができるのか、そういったお話を伺えたらと思います。よろしくお願いいたします。

外国人材とのコミュニケーションギャップ

北沢
まずはお二人が取り組んでおられる共通項にあたります、外国人材のコミュニケーションギャップのお話を伺いたいと思います。
コチュ
個人が生活の動線の中でコミュニケーションに困ることが思ったよりもずっと多いことです。病院の受付や不動産仲介店などで困った友人から、ヘルプの電話をもらうことがすごく多かった。日本語をある程度話せる人でも、観光ではなく生活しようとすると日常的に困難に出くわします。
伊藤
私は日本語教育に携わる立場ですが、生活者としてのコミュニケーションギャップは非常に感じます。ある程度日本語の日常会話ができる方でも、実際に現場では意思疎通に困ることが多いです。『言葉が通じない』というだけではなくて、文化や常識が異なることでお互いに理解しづらいシチュエーションが発生していると思います。
北沢
JOEでは技能実習生の方に職場で働きながら技術を学んでいただいているのですが、職場でのコミュニケーションのトラブルは、文化の違いが原因となっていることが多いと感じています。
コチュ
日本は外国人に対して親切な方も多いですが、文化の違いは簡単に理解できないので、コミュニケーションがすれ違ってしまうことは少なくないと思います。職場以外でも、ゴミ出しなど生活の中でトラブルが起こるのは、常識が違うからだと思います。
北沢
JOEが24時間365日サポートサービスを採択・提供しているのも、外国人材が日本で生活するときに遭遇する日常的な不便を解消することで、安定して実習に取り組んでもらえるようにすることが必要だと考えているからです。
伊藤
日本語教育のレベルは上がっていますが、生活のすべてのコミュニケーションを事前に教えることは難しいので、ギャップを埋める支援はやはり必要だと思います。

ギャップを埋めるデジタルサポート

北沢
アジア圏の国々のデジタルリテラシーも日本とほとんど差がないところに来ています。SNSを使ったコミュニケーションはむしろ海外の方の方が使いこなしていると感じることもあります。
伊藤
実名SNSで日常のコミュニケーションをほとんどすましている方も多いですね。日本国内でも、SNSで母国語ごとにある程度のコミュニティができているケースもあります。相談先としてある程度機能しているのかな、と思います。
コチュ
友人のネットワークが有るか無いかは、母国と離れた環境で生活するときはすごく重要ですね。日常の困りごとを相談できる相手がいれば、不安はかなり解消できます。
北沢
技能実習生の場合、身近に気の合う友人がいるとは限らないので、手軽にいつでも相談できる体制を用意することが非常に重要だと考えています。情報リテラシが高まっているので、デジタルプラットフォームでコミュニケーションの支援をできる仕組みを作っています。また、実習前に実習先の情報を知ることができるように、情報を提供するウェブコンテンツも、パートナー企業の方々と拡充を進めています。
伊藤
日本企業の情報は、海外から見るととても少ないなと感じます。数年間働き学ぶことになる職場については、もっと簡単に知りえるようになるといいと思います。
コチュ
企業向けにもこういった取り組みを知ってもらいたいと考えています。私は今『海外タイムス』という企業向けの海外人材活用情報の発信メディアを手掛けていますが、オープンなウェブスペースで情報を相互に知ることができれば、現場のコミュニケーションギャップ解消につながっていくと思います。

継続的で相互的な関係づくりへ

北沢
今日のテーマは『未来のダイバーシティ』なんですが、お二方は日本の『ダイバーシティ』はどうなっていくべきだとお考えですか。
伊藤
私は、よくある『共生社会』などの大きなテーマではなく、もっと身近なレベルでダイバーシティを考えています。日本に来られる海外の方は今後も増えますし、同じ職場で働く方や同じ地域で暮らす方が異なる文化のバックボーンを背負った人たち、という風景はいずれ当たり前になっていくと思います。安全や安心といった日本の良いところを伝えながら、お互いの力を引き出しあう関係性を作ることが必要だと思います
コチュ
日本に働きに来る方は、今はほとんどの方が仕事を終えると母国へ帰っていきます。ですが、いずれ日本で起業する方や、日本と関係性を持ちながら母国で仕事をされる方が増えていくだろうと考えています。日常的なサポートはもちろん必要ですが、もっと踏み込んで、日本企業とのビジネスや、日本のコミュニティとの交流を継続的なものにしていける仕組みを作っていきたいと感じています。
北沢
日本に来られる海外の人材は、Japan Dream をもって来られる方が多いです。日本で働くコトがお金を稼ぐことだけでなく、日本社会と関係性をもったビジネス人材のキャリア形成につなげられるよう、JOEも取り組んでいきたいと思います。

母国に帰ってからの就職も含め技能実習という面だけでなく、
多種多様な人達が共通のプラットフォームで学び成長していく。
JOE組合はその提供役・先導役であり続けたいという願いを込めて、
運営していきたいと思っています。

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